自己紹介とポリシー


はじめに
英国バイクの専門店をオープンすることにしました。よろしくお願いいたします。店のオープンにあたり、いくつかお話しておきたいことがあります。
 
自己紹介
私の名前は、桜井良といいます。英国バイクに興味をもつようになったのは、1983年からです。

なぜ店を開くことにしたのか
1983年から今日までの30年以上、自分のバイクのレストアのために、部品やバイク資料の輸入を細々と手がけてきました。そして、さまざまな苦労を重ね、主に英国のメーカー、ディラー、バイクショップとの友好関係を確立してきました。これまでに200を越える店と情報交換を重ねてきたでしょうか。これは30年の経験をもとにした自分の財産、ノーハウです。このたび、この経験を広く活用し、日本の英国バイクオーナーに役立ていることにしました。
といっても、なんでもやれるわけではありません。日本の英国バイクオーナーが、英国バイクと付き合うには、次の5項目が必要となります。これら5項目のうち、私は①③④に貢献できると考えています。
   ① ワークショップ・マニュアルやパーツリストなどの資料の入手
   ② バイクのレストアに必要な技能の習得
   ③ 部品の入手
   ④ 特殊工具の入手
   ⑤ サンデーメカニックのガレージまたはワークショップの確保
 
私にできないこと
 私のレストア経験は、いたって未熟です。したがいまして、次のような制約条件のもとでの開店となりました。
 1. 修理関係のアドバイスはできません
 私自身は、自分の英国バイクのレストア経験しかありません。しかも、何人かの方の知恵や工夫を拝借しました。他人にアドバイスできる知識も経験も技能もありません。また、整備士の資格ももっていません。レストアについいては、ほとんど門外漢です。
 2. バイク本体の輸入はしません
 バイク輸入は、いろいろなリスクがあります。価格とバイクの程度が必ずしも一致しない、購入依頼者の期待と実際に届いたバイクの状態が一致しない、車検を取るまでにどこかしら手を加えなければならない、など。私のようにレストアの技能がなく、かつ臆病者には、リスクが大き過ぎます。部品輸入はしますが、バイクの輸入はしません。

 

また、開店に当たり、次のようなポリシー(方針)を作りました。どれもこれも、時間をかけない、購入される方に金銭的負担をできるだけかけない、という考えがもとになっています
 
売上に上限を設ける

年間売り上げを6百万円以下に抑えたいです。6百万円以上にするには、時間をもっとさかねばならず、それは現状ではとても無理です。

 

消費税について

年間売上が6百万円程度ですので、消費税は取りません。

なお、税関時に課税される消費税・地方消費税・検査手数料などの税金は、HPに表示している価格の中に含まれています。
  

価格の設定
きうる限り、みなさまが購入しやすい価格とするため、なるべく経費をかけない方針です。そのために下記事項をご了解ください。なお、外国為替の変動により、予告なく価格を変えることがあります。ご了解ください。

① 在庫をもたない
在庫は、売れなければ不良在庫となります。それによる損失は、売れる部品の価格に上乗せせざるを得なくなります。これを防ぐため、多くの在庫はもちません。
② 店舗をもたない
賃貸の店舗をもつと、賃貸費用が発生し、部品価格に反映せざるを得なくなります。こうしたことはしたくないので、店舗はもたず、自分のガレージを倉庫として使用します。
③ 人は雇わない
人を雇うほどの売り上げがあるとは思えないので、自分ひとりですべてやります。したがって、人を雇うことによって発生する人件費を価格に上乗せする必要がなくなります。
④ 部品販売で生計を立てない
これは、やや傲慢に響くかもしれません。しかし、私の考えでは、部品販売を生計の柱としてしまうと、何か大きな失敗をしてしまうような気がします。時代の変化は急激で、ひとつのビジネスモデルで5年も10年も持続できるとは、到底思えません。私が英国バイクに興味をもってからほぼ30年が過ぎますが、その頃から現在に至るまで、英国バイク関係のショップで継続している店は、ごくごく少数です。ほとんどはいつの間にか消えてしまいました。それだけ時代の流れが激しい。
損をしてまで店をやる気持ちはありませんが、しかし、利益が上がったとしても、私のわずかな小遣いレベルに留めるつもりです。その分、みなさんが購入しやすい価格にしようと思います。
⑤ 業者価格は決めない
一般の購入者と業者の価格を変えるべきか(もちろん、業者価格は低い)、実はこれが一番悩んだことです。悩んだ挙句の結論として、業者価格は決めず、すべて同じとしました。一般の購入者が買い求めやすい価格を最初からめざす、これを当店の方針のひとつにしました。
⑥ 梱包箱は再利用する
一般的な通信販売では、店の名前が印刷された梱包箱を製作し、使っているようです。しかし、私はしません。注文された方への輸送には、英国からの輸送に使われたダンボール箱、国内輸送に使われたダンボール箱を、破損していない限り、再利用します。その分、梱包箱の製作費用が不要になり、価格を下げることが可能になります。また、資源の再利用となり、よいことだらけです。
 
以上のような方針で価格を決めていますが、一部の商品については、国内の他のショップよりも高い価格があるかも知れません。実のところ、私は他の店でいくらで販売されているのか、ほとんど興味はありません。なぜならば、上記①~⑥の工夫を私がしている限り、これ以上の低価格にすることは、難しいと考えているからです。したがって、他の店の価格を調べ、その上で当店の価格を決めるという面倒なことはしません。もし、他のショップがより低価格であれば、相当な企業努力をされていると考えます。そうしたお店があれば、そこからお買い求めください。